私はコロナ前の2020年に東京都内で、Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーとして原付スクーターで1年間働きました。
その時の体験を元に
- いくら稼げたか?
- 良いところは?
- 大変だったことは?
- 感じた問題点は?
- 気をつけることは?
- マストな便利グッズは?
- やってみた感想は?
についての記事を書きました。
※当記事中には一部プロモーションが含まれています
Uber Eats 配達パートナーでいくら稼げたか?
次の各項目ごとに、Uber Eats 配達パートナーでいくら稼いだかをまとめました。
- 年間の売上
- 月別の売上
- 年間の経費(初年度)
年間の売上
年間売上(初年度)は、213日(1,588時間)で 2,808,932円
年間経費(初年度)は、 ▲399,923円
年間利益(初年度)は、 2,409,009円
時給に換算すると、時給1,517円 でした。
※報酬は、時間、地域、プロモーションによって異なります。
※ コロナが2020年1月頃からで、働いていたのは追い風の時期です。
※場所は東京都内で、原付スクーターを使用しての配達です。
※1日、8時間位(朝から夕方の時間帯)で、週に4日位(平日祝日を問わず)の勤務です。
月別の売上
月別の売上を下の表にまとめました。
年月 | 売上 | 勤務日数 | 勤務時間 | 計算時給 |
2019年10月 | 35,322円 | 6日 | 23時間 | 1,536円 |
2019年11月 | 270,895円 | 23日 | 184時間 | 1,472円 |
2019年12月 | 319,908円 | 24日 | 186時間 | 1,720円 |
2020年1月 | 231,448円 | 18日 | 129時間 | 1,794円 |
2020年2月 | 269,297円 | 17日 | 132時間 | 2,040円 |
2020年3月 | 258,307円 | 19日 | 153時間 | 1,688円 |
2020年4月 | 319,890円 | 21日 | 172時間 | 1,860円 |
2020年5月 | 294,672円 | 25日 | 172時間 | 1,713円 |
2020年6月 | 125,508円 | 11日 | 71時間 | 1,768円 |
2020年7月 | 253,766円 | 17日 | 124時間 | 2,047円 |
2020年8月 | 241,556円 | 17日 | 126時間 | 1,917円 |
2020年9月 | 188,363円 | 15日 | 116時間 | 1,624円 |
合計 | 2,808,932円 | 213日 | 1,588時間 | 1,768円 |
※報酬は、時間、地域、プロモーションによって異なります。
※売上には、インセンティブ、クエスト報酬、チップ等を含みます。
年間の経費(初年度)
年間の経費は、399,923円 でした。
※初年度で、原付スクーター(新車)の購入費用や備品の購入費用 等が含まれているので、次年度からの(予想)年間経費は、208,569円です。
年間経費の内訳を下の表にまとめました。
初年度のみ | スクーター(新車) | 179,000円 |
初年度のみ | ヘルメット | 4,760円 |
初年度のみ | バイクカバー | 1,635円 |
初年度のみ | レインウエア | 2,380円 |
初年度のみ | チェーンロック | 1,680円 |
初年度のみ | スマホスタンド | 1,899円 |
毎年 | タイヤ交換(前輪) | 6,700円 |
毎年 | ヘッドランプ交換 | 3,520円 |
毎年 | 1年点検費用 | 25,168円 |
毎年 | 自賠責保険料 | 年/7,500円 |
毎年 | 盗難保険料 | 年/7,000円 |
毎年 | 車両税 | 年/2,000円 |
毎年 | エンジンオイル交換 | 年/18,000円 |
毎年 | 駐車場 | 年/84,000円 |
毎年 | ガソリン代 | 年/54,681円 |
年間合計費用 | 399,923円 | |
初年度のみ | 内 初期費用 | 191,354円 |
毎年 | 内 毎年費用 | 208,569円 |
※エンジンオイルの交換頻度は月に1回位、自分で行っていました。
※1年点検費用は、主にベルトやプラグ、エアクリーナー等を交換しました。
※1年間の走行距離は約25,000kmでした。
Uber Eats 配達パートナーの良いところは?
次の各項目ごとに、Uber Eats 配達パートナーの良いところをまとめました。
- 働き方が自由
- すぐにお金が入る
- やる気次第で稼げる
- ドライブ気分で働ける
働き方が自由
働く曜日や時間が自由に決められるので、好きな時に働けて好きな時に休めるし、長期の休みだって自由です。
仕事を辞める時も誰に断る必要もないですし、手続きも必要ないです。
すぐにお金が入る
一般的な月払の給与とは異なり、Uber Eats 配達パートナーは報酬が週払いの為、すぐにお金が入ります。
やる気次第で稼げる
私は働くのが嫌いないので、月の売上平均約23万円位でしたが、配達パートナーの中には、月40万以上稼いでいる人もいたので、やる気次第で稼ぐことができます。
ドライブ気分で働ける
色々な街の景色を眺めながらバイクで走っていたので、ドライブ気分でのんびり働けました。
Uber Eats 配達パートナーの大変だったことは?
次の各項目ごとに、Uber Eats 配達パートナーの大変だったことをまとめました。
- 夏の暑さ
- 日焼け
- スマホのオーバーヒート
- 冬の寒さ
- 雨の日
- 雨の日のスマホの故障
夏の暑さ
太陽の直射日光、道路からの放射熱、自動車からの放射熱、とにかく暑くて大変でした。
冷感スプレー、ひんやりタオル、水分補給、休憩をしっかり取る、なるべく熱い時間は休憩して、涼しい時間帯に働く 等の対策をしてました。
日焼け
真夏の時期は、特に日焼け対策をしていましたが、それでも、いつの間にか日焼けしていました。
夏は、日差しの強い時間はなるべく避ける、日焼け止めを塗る、薄手の長袖と長ズボンを履く 等の対策をしていました。
スマホのオーバーヒート
原付スクーターにスマホ ホルダーを取付けて、スマホをナビとして使っていました。
夏の直射日光でスマホに熱がこもり、オーバーヒートして画面が見えなくなる 等の不具合が多くあり、大変でした。
対策として、100均のサンバイザーを加工して取付けて、スマホの日よけとして使っている配達パートナーもいました。
冬の寒さ
外気が寒い上にバイクで風を切って走るので、めちゃめちゃ寒いです。
- 手袋着用
- 手をすっぽり覆うバイクのハンドルカバーの取付け
- 上半身は、ヒートテックのインナーから、アウターのダウンまで、計5枚着用
- 下半身は、ももひき2枚着用
- 靴下は2枚重ね
- ネックウォーマー着用
- ホッカイロを背中とお腹部分に貼り付ける
等の対策をしてましたが、それでも1日の配達が終わるころには、体の芯まで冷えきってました。
雨の日
視界が悪くて運転しづらい、カッパの中が蒸れる、対策をしても少なからず濡れる 等で、雨の日の配達は大変でした。
上下のカッパ着用、靴の上からビニールの買い物袋を履いてビニールを足首で縛る 等の対策をしてました。
雨の日のスマホ故障
スマホに防水機能があったので、気にせず雨の中普通に使ってましたが、ゲリラ豪雨の時に雨で故障してしまい、大変でした。
それ以来、雨の日は100均のスマホが入るサイズのビニールフィルムを使って対策していました。
Uber Eats 配達パートナーとして感じた問題点
次の各項目ごとに、Uber Eats 配達パートナーとして感じた問題点をまとめました。
- 収入の保障がない
- 収入が不安定
- 報酬プログラムの改定
収入の保障がない
Uber Eats 配達パートナーは個人事業主で、有休制度もないので、病気などで働けなくなると、収入がゼロになる不安があります。
収入が不安定
注文数の総数(需要)や、待機しているUber Eats 配達パートナーの総数(供給)によって、自分の配達数(売上)が変動します。
コロナ等で注文が増える時期もあれば、その逆もあるので、不安定です。
報酬プログラムの改定
私は1度、報酬プログラムの改定を経験しました。
改定の案内は届きますが、一方通行で、Uber Eats 配達パートナーは従うしかありません。
私の経験した改定は、距離による報酬が下がり、一度、ガクッと売上が下がりました。
しばらくして、売上が下がった分を補うクエスト報酬が変更されて、売上はなんとか回復しましたが、報酬プログラムの改定は不安要素です。
Uber Eats 配達で気をつけることは?
次の各項目ごとに、Uber Eats 配達で気を付けることをまとめました。
- 受取店舗が大きな商業施設の中にある
- 崖に沿ってマンションが建っている
- 大きなタワマンの配送業者専用入口
- 注文者様に連絡が繋がらない
- 注文者様の地名登録が抜けている
- 同じ住所番地の一戸建てが複数軒ある
- 配達先住所にマンション名の記載がない
- 川を泳がないと…
- 明らかに遠回り
受取店舗が大きな商業施設の中にある
受取店舗から1番距離のある入口から入ってしまうと、時間をロスします。
いちはやく施設内の案内看板で位置を確認する、施設のスタッフに聞く、ネットで検索して何階にお店があるか調べる 等で努力します。
崖に沿ってマンションが建っている
マンションの入口が崖上にあるのか、崖下にあるのか分からないので、入口の予想が外れた場合、時間をロスします。
広い大型集合マンションで、敷地の周りの道路が一方通行だったりすると、相当な時間がかかります。
大きなタワマンの配送業者専用入口
大きなタワマンは住民用の入口からは入れないケースが多く、時間をロスします。
警備室で業者台帳に記入して、業者専用のエレベーターを使い、タワマンに到着してから、注文者様の部屋に到着するまで10分以上かかるケースもあります。
注文者様に連絡が繋がらない
注文者様の住所登録の不備 等で配達先が見つからず、確認で注文者様に電話した際に全く繋がらないケースがいくつかあり、かなり困りました。
どうしようもないので、Uber Eats のサポートセンターに問合せするが、そういう時に限って、サポートにも繋がりづらかったりします。
注文者様の地名登録が抜けている
注文者様の正しい配達先住所が「東京都千代田区麹町1-2-3」だとして、何らかの不具合で、住所データの地名「麹町」の登録が抜けた「東京都千代田区 1-2-3」で登録されてしまっている場合が何度かありました。
その場合、地図アプリの配達先はなぜか「東京都千代田区麹町1丁目」で目的地設定されて、「麹町1丁目」のどこかしらに到着してしまいます。
対策としては、出発する前に登録先の住所に抜けが無いかを確認して、住所の抜けを発見した場合は地図アプリの目的地を「東京都千代田区麹町1丁目」→「東京都千代田区麹町1-2-3」に手修正しないといけません。
同じ住所番地の一戸建てが複数軒ある
袋小路を囲んだ複数の一戸建住宅が、全て同じ住所番地の場合が何度かありました。
Uber Eats 配達アプリの、配達先メモ欄に建物の特徴や表札名の記載があれば辿り着けますが、記載が何もない場合は、注文者様に電話をかけて確認しないといけません。
配達先住所にマンション名の記載がない
Uber Eats 配達アプリの、注文者様情報の配達先住所にマンション名の記載がなく、部屋番号だけ記載があるケースが何度かありました。
地図アプリの目的地が正解のマンションではなく、隣のマンションを表示していた経験も何度かあるため、地図アプリは100%信用することができません。
しかも、マンションに住所番地の分かる表示板が掲示されて無い場合、正しい配達先のマンションなのか確証が持てません。
更に、入口がオートロックであれば開錠してもらう際に確認ができますが、オートロックがないマンションで、ポストにも玄関ドアにも居住者の表札がなくて名前が確認できず、追い打ちで、子供が寝ているので置き配でチャイムは鳴らさないでくださいとのメモがあった日には、おそるおそるクレーム覚悟で、注文者様に電話をかけることになります。
川を泳がないと…
地図アプリの不具合ですが、大きい川沿いにあるマンションへの配達で、川の対岸の道路から川の上をバイクで走るルート案内になっていた。
早いタイミングで気付いたのでロスは少なくリカバリーできたが、もしも、現地付近で気付いたら、かなりの迂回で相当な時間のロスになっていた。
明らかに遠回り
地図アプリの不具合ですが、無駄な遠回りで配達時間が2倍くらいになるルートが表示されたことがありました。
配達先のエリアに詳しかったので、早い段階に気付けましたが、詳しくなかったら遠回りさせられてました。
Uber Eats 配達でマストな便利グッズは?
次の各項目ごとに、Uber Eats 配達でマストな便利グッズをまとめました。
- ウエストポーチ
- コインケース(硬貨用)
- コインケース(お札用)
- モバイルバッテリー
- キーチェーン
- 大きなスポンジ
- 保温シート
- ビニールのフィルムケース
- 買い物のビニール袋
ウエストポーチ
スマホ、コインケースやお札ケース、モバイルバッテリ―などを入れて使ってました。
こまごました物を簡単に収納できて、両手が自由に使えるので便利です。チャック部分にバイクの鍵を付けたキーチェーンを取付けて使っていました。
コインケース(硬貨用)
100均で購入した、プラスチックの箱型のコインケースです。
1円硬貨から500円硬貨までが入るケースで、釣銭のやり取りで重宝します。
コインケース(お札用)
100均で購入した、ビニール素材の平べったいチャック付のケースです。
硬貨用のコインケースでもお札は入りますが、別でこのケースがあると便利で、注文者様から小銭を大量に受け取った際に、一時的にしまうこともできます。
モバイルバッテリー
スマホでUber Eats アプリや地図アプリを8時間位使っていると、スマホのバッテリーがなくなります。
1日1回は必ず充電してました。
キーチェーン
ビヨーンと伸びるクルクルしたビニール素材のキーチェーンです。
バイクの鍵とウエストポーチのチャック部分につなげて使っていました。
鍵の抜き忘れや紛失を防げます。
大きなスポンジ
100均で購入した、洗車用の大きなスポンジです。
Uber Eats 配達バックに商品を入れた際、隙間の空間にスポンジを入れて調整し、商品を安定させるために使っていました。
パッケージのビニールフィルムを開封せずに、そのまま使っていました。
保温シート
100均で購入した、銀色の保温シートです。
熱い商品や冷たい商品をシートの中に入れたり、Uber Eats 配達バックの中で商品の上から被せて使ってました。
ビニールのフィルムケース
100均で購入した、1セット数十枚入りのビーニールのフィルムケースです。
雨の日は、ビーニールフィルムにスマホを入れて、スマホが水に濡れるのを防いでいました。
買い物のビニール袋
雨の日に靴下の上からビニール袋を被せて靴を履いたり、もしくは、靴の上から、直接ビニール袋被せて、ビニール袋は、足首で縛って使います。
靴や靴下が濡れるのを防ぎます。
Uber Eats 配達パートナーをやってみての感想は?
最初は自転車で配達を始めましたが、アラフォーおやじの私には体力的に厳しく、すぐに原付スクーターへとシフトチェンジしました。
バイクの運転は好きなので、ドライブ気分でお金を貰えるのはとても魅力的でした。好きな時に働け、休みたい時に休める点も、とても魅力的に感じます。
雨、夏、冬の配達が大変な点、報酬の保障が無かったり、収入面の不安要素から、雇われの仕事と比較してリスクが高いため、Uber Eats 配達パートナーのみで生活するのは厳しいと感じました。
主となる仕事がある上で副業としてUber Eats 配達パートナーをしたり、転職先が見つかるまでの繋ぎとしてUber Eats 配達パートナーをするのには、とても有効的な仕事だと感じました。
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