いくら稼げる? 何が良かった? 何が大変だった? 問題点は? 気を付けるべきこと? あると便利なグッズ? …etc についての記事です。
(結果)ウーバー配達員でいくら稼げたのか?
年間売上(初年度)は、213日(1,588時間)で 2,808,932円
年間経費(初年度)は、 ▲399,923円
年間利益(初年度)は、 2,409,009円 で時給に換算すると、時給1,517円 でした。
売上の条件
- コロナが2020年1月頃からなので、働いていたのは追い風の時期
- 場所は東京都内で、原付スクーターを使用して配達
- 1日8時間(朝から夕方の時間帯)で週4日位(平日祝日を問わず)勤務
月別の売上データ
年月 | 売上 | 勤務日数 | 勤務時間 | 計算時給 |
2019年10月 | 35,322円 | 6日 | 23時間 | 1,536円 |
2019年11月 | 270,895円 | 23日 | 184時間 | 1,472円 |
2019年12月 | 319,908円 | 24日 | 186時間 | 1,720円 |
2020年1月 | 231,448円 | 18日 | 129時間 | 1,794円 |
2020年2月 | 269,297円 | 17日 | 132時間 | 2,040円 |
2020年3月 | 258,307円 | 19日 | 153時間 | 1,688円 |
2020年4月 | 319,890円 | 21日 | 172時間 | 1,860円 |
2020年5月 | 294,672円 | 25日 | 172時間 | 1,713円 |
2020年6月 | 125,508円 | 11日 | 71時間 | 1,768円 |
2020年7月 | 253,766円 | 17日 | 124時間 | 2,047円 |
2020年8月 | 241,556円 | 17日 | 126時間 | 1,917円 |
2020年9月 | 188,363円 | 15日 | 116時間 | 1,624円 |
合計 | 2,808,932円 | 213日 | 1,588時間 | 1,768円 |
売上には、インセンティブ、クエスト報酬、チップ等を含みます。
経費の条件
- 原付スクーターで配達していた経費
- 経費には新車の原付スクーター購入費用も含む
- エンジンオイル交換は、自分で行っていた
初年度の経費データ
年間経費は、399,923円 でしたが、新車の原付スクーター購入費用も含まれる為、次年度からの年間経費は、208,569円(想定)です。
年間経費の内訳は、
初年度のみ | スクーター(新車) | 179,000円 |
初年度のみ | ヘルメット | 4,760円 |
初年度のみ | バイクカバー | 1,635円 |
初年度のみ | レインウエア | 2,380円 |
初年度のみ | チェーンロック | 1,680円 |
初年度のみ | スマホスタンド | 1,899円 |
毎年 | タイヤ交換(前輪) | 6,700円 |
毎年 | ヘッドランプ交換 | 3,520円 |
毎年 | 1年点検費用 | 25,168円 |
毎年 | 自賠責保険料 | 年/7,500円 |
毎年 | 盗難保険料 | 年/7,000円 |
毎年 | 車両税 | 年/2,000円 |
毎年 | エンジンオイル交換 | 年/18,000円 |
毎年 | 駐車場 | 年/84,000円 |
毎年 | ガソリン代 | 年/54,681円 |
年間合計費用 | 399,923円 | |
初年度のみ | 内 初期費用 | 191,354円 |
毎年 | 内 毎年費用 | 208,569円 |
エンジンオイルの交換頻度は月に1回位。
1年点検費用は、主にベルトやプラグ、エアクリーナー等を交換。
1年間の走行距離は約25,000km。
ウーバー配達の良いところは?
- 働き方が自由
- すぐにお金が入る
- やる気次第で稼げる
- ドライブ気分で働ける
働き方が自由
働く日や時間は自由に決められるので、好きな時に働けるし休める、長期の休みだってOK。仕事を辞める時も誰に断る必要もない。
すぐにお金が入る
一般的な月払の給与とは異なり、ウーバーは報酬が週払いの為、すぐにお金が入る。
やる気次第で稼げる
私は働くのが好きではないので、月の売上平均約23万円位でしたが、配達員の中には、月40万以上稼いでいる者もいてたので、やる気次第で稼げます。
ドライブ気分で働ける
私の場合はですが、色々な街の景色を眺めなて楽しみながら、ドライブ気分で働いていました。
ウーバー配達の大変なことは?
- 夏の暑さ
- 日焼け
- スマホのオーバーヒート
- 冬の寒さ
- 雨の日
- 雨の日のスマホの故障
夏の暑さ
モロに太陽浴びるので、とにかく夏の暑さが大変でした。
冷感スプレー、ひんやりタオル、水分補給、休憩をしっかり取る、暑い時間帯に働かず涼しい時間帯にずらして配達する等の対策をしてました。
日焼け
日差しの強い時間はなるべく避けていましたが、それでも日焼けが凄かったです。
日焼け止めを塗って、薄手の長袖と長ズボンを履いて対策していました。
スマホのオーバーヒート
バイクにホルダーを取付けてスマホをナビとして使ってましたが、夏の直射日光でスマホに熱がこもってオーバーヒートして画面が見えなくなる事が多くあり、苦労しました。
私はできませんでしたが、100均アイテムでサンバイザーを工作して取付けてる配達員もいました。
冬の寒さ
外気が寒い上にバイクで風を切って走るので、めちゃめちゃ寒いです。
手袋着用、手をすっぽり覆うバイクのハンドルカバーの取付け、ヒートテックのインナーから始まり、アウターのダウンに至るまで5枚ぐらい着込んで、靴下の2枚重ね、ネックウォーマー、ホッカイロを背中とお腹部分に貼り付ける 等の対策をしてました。
かなりの対策していたつもりですが、1日の配達が終わるころには、体の芯まで冷えきります。
雨の日
視界が悪くて運転しづらい、カッパの中が蒸れる、対策をしても少なからず濡れるので、雨の日は苦手でした。
上下カッパに、足元には靴の上からビニールの買い物袋を履いてビニールを足首で縛る 等の雨対策をしてました。
雨の日のスマホの故障
スマホに防水機能があったので、雨の日でもそのまま使ってましたが、ゲリラ豪雨の時にスマホが雨で故障してしまいました。
それ以来、雨の日は100円均一のスマホが入るサイズのビニールフィルムを使って対策していました。
ウーバー配達で感じた問題点は?
- 収入の保証がない
- 報酬プログラムの改定
収入の保証がない
ウーバー配達員は個人事業主になるので、有休制度もないですし、病気などで働けなくなった時は不安です。
配達の注文数の総数や、待機しているライバルのウーバー配達員の総数によって、自分にまわってくる配達の数が変動しますし、コロナ需要等で配達案件が増える時期もあれば、その逆の時期もあるので、収入の面で不安定な要素があります。
報酬プログラムの改定
私は1度、報酬プログラムの改定を経験しました。改定の通達はされますが、ウーバー配達員は従う以外の選択肢はないです。
その時の改定は距離による報酬が下がり、全体の売上も下がりました。しばらくして、売上が下がった分を補うクエスト報酬が変更されて、売上はなんとか戻りましたが、報酬プログラムの改悪があるかもしれないという不安があります。
ウーバー配達で気をつけることは?
- 受取店舗が大きな商業施設の中にある
- 崖に沿ってマンションが建っている
- 大きなタワマンの配送業者専用入口
- お客様に連絡が繋がらない
- お客様の地名登録が抜けている
- 同じ住所番地の一戸建てが複数軒ある
- 住所番地の標識プレートがない
- 川を泳がないと…
- 明らかに遠回り
受取店舗が大きな商業施設の中にある
施設内の案内看板で位置を確認したり、施設のスタッフに聞いたり、ネットで検索して何階にお店があるかだけ当たりをつけて探したりもしますが、目的の受取店舗から1番遠い入口から入ってしまうとだいぶ時間をロスしてしまう。
崖に沿ってマンションが建っている
マンションの入口が崖上にあるのか、崖下にあるのか地図上では分からないので、入口の場所の予想が外れた場合、特に崖で道路も一方通行だと、かなりの迂回が必要なケースがあり、相当な時間をロスしてしまう。
大きなタワマンの配送業者専用入口
大きなタワマンなどは住民用の入口からは入れず、警備室で業者台帳に記入して、業者専用のエレベーターを使わないといけないケースが多い。場合によっては、タワマンに到着してから、お客様の部屋に到着するまで10分以上かかるケースがけっこうある。
お客様に連絡が繋がらない
お客様の登録住所の不備 等で配達先が見つからず、確認の為お客様に電話した際に全く繋がらないケースがたまにあり、かなり困る。そういう時に限って、ウーバーイーツのサポートセンターにも繋がりづらかったりする。
お客様の地名登録が抜けている
お客様の正しい配達先住所が「東京都千代田区麹町1-2-3」だとして、何らかの原因で、お客様のウーバーイーツアプリの住所データの地名「麹町」の登録が抜けた「東京都千代田区 1-2-3」で登録されてしまっている場合、配達員の地図アプリの配達先は「東京都千代田区麹町1丁目」で目的地設定されてしまう。
出発する前に不備が無いかを確認して、不備を発見した場合は地図アプリの目的地を「東京都千代田区麹町1丁目」→「東京都千代田区麹町1-2-3」に手動で修正しないといけない。
同じ住所番地の一戸建てが複数軒ある
袋小路を囲んだ複数の一戸建住宅が、全て同じ住所番地の場合がまれにある。
配達先のメモ欄に建物の特徴や表札名が記載してあれば、それを元に探せるが、何もない場合、お客様に電話をかけて確認が必要になる。
住所番地のプレートがない
お客様情報の配達先住所にマンション名の記載がなく、部屋番号だけ記載があるケースで、マンションに住所番地のプレートなどが無い場合、地図アプリは100%信用はできないので、いくら目的地として地図アプリ上に表示されていても、本当に配達先のマンションなのか確証が持てない。もしかしたら隣のマンションが正解なのでは?と不安になる。
更に、入口がオートロックでないマンションで、ポストにも玄関ドアにも居住者の表札がなくて名前が確認できず、加えて追い打ちで、子供が寝ているので置き配でチャイムは鳴らさないでくださいなんてメモがあった日には、おそるおそる、お客様に電話をかけることになる。
川を泳がないと…
地図アプリの不具合で、配達先が川沿いにあり、対岸の道路から川の中をバイクで走らないと行けないルート案内になっていた。
出発前に気付いたから良かったが、現地で気付いていたら、かなりの迂回で相当な時間のロスになっていた。
明らかに遠回り
地図アプリの不具合で、配達時間が2倍くらいになるルートが表示された。
地図アプリの精度は高いが、100%は信用できないので、出発前に全体のルートを確認する習慣をつけておいた方がいい。
ウーバー配達でマストな便利グッズは?
- ウエストポーチ
- コインケース(硬貨用)
- コインケース(お札用)
- モバイルバッテリー
- キーチェーン
- 大きなスポンジ
- 保温シート
- ビニールのフィルムケース
- 買い物ビニール袋
ウエストポーチ
スマホ、コインケースやお札ケース、モバイルバッテリ―などを入れて使ってました。こまごました物を簡単にしまえて、両手が自由になるので便利です。チャックの部分にバイクの鍵を付けたキーチェーンを取付けて使っていました。
コインケース(硬貨用)
100円均一で購入した、プラスチックの箱型のコインケースです。1円硬貨から500円硬貨までが入るケースで、お釣りを取る時に取り出し易いです。
コインケース(お札用)
100円均一で購入した、ビニール素材の平らなチャックのケースです。お札は硬貨用のコインケースにも入りますが、別でこのケースがあると便利で、更に、お客様から小銭を多く受け取った際に、仮にしまうことができます。
モバイルバッテリー
ウーバーアプリ、地図アプリなど、8時間位配達でスマホを使っていると充電がなくなるので必須アイテムです。1日1回は必ず充電してました。
キーチェーン
ビヨーンと伸びるクルクルしたビニール素材のキーチェーンです。バイクの鍵を取付けて、ウエストポーチのチャック部分につなげて使ってました。鍵の抜き忘れや紛失を防げます。
大きなスポンジ
100円均一で購入した、洗車用の大きなスポンジです。ウーバーバックに商品を入れた際、隙間にスポンジを入れて商品を安定させるために使っていました。パッケージのビニールに入ったまま使っていました。
保温シート
100円均一で購入した、銀色の保温シートで、熱い商品や冷たい商品を中に入れたり、ウーバーバックの中で商品の上から被せて使ってました。
ビニールのフィルムケース
100円均一で購入した、1セット数十枚入りのビーニールのフィルムケースです。雨の日にスマホを入れると、スマホが濡れません。
買い物ビニール袋
雨の日に靴下の上から被せて使用したり、もしくは靴の上から被せて使っていました。ビニールで履い、足首で縛って使ってました。靴下や、靴が濡れません。
ウーバー配達員をやってみての感想
最初は自転車で配達を始めましたが、アラフォーおやじの私には体力的に厳しく、すぐに原付スクーターへとシフトチェンジしました。バイクの運転は好きなので、ドライブ気分でお金を貰えるのはとても魅力的でした。
好きな時に働けて休みたい時に休める点でも、とても魅力的に感じますが、雨、夏、冬の配達が大変な点、個人事業主という事で給与の保障がなく収入面で、雇われの仕事と比較してリスクが高い点から、ウーバー配達員のみで生活するのは厳しいと感じました。
主となる仕事がある上で副業としてウーバー配達員をしたり、転職先が見つかるまでの繋ぎとしてウーバー配達員をするのにとても有効的で魅力的な仕事だと感じました。
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